電線病末期 [オーディオ]

何もしないでいると、怒りと悲しみがフツフツと湧き出てくるわけでして、このようなときにはひたすらに手を動かしていると心の安定が得られるのであります、私の場合。

昔からオーディオ系のブログをあれこれ読むのが好きなんですが、だいぶん前に読んだ記事でこんな話が・・・
オーディオ線材は、エナメル線がベスト!
まさかぁ~と思っていたのですが、何かやらなきゃいけないので試しに作ってみることにしました。

ハンダのしやすさを考慮して、PEWはやめて0.5mm径のUEWエナメル線をアマゾンで購入。
ちなみにUEWはポリウレタン、PEWはポリエステルが表面に焼き付けてあるのであります。

まずはお試しなので綿スリーブなしで、PCとV-FETアンプをこれで繋いでReference21で音出し。アンプースピーカーはモガミのスピーカーケーブル。
単線のRCAケーブルなんて初めてです。
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こんな情けないもんで良い音するんかいな?するわけねぇだろ~常識で考えろや、まったく。ポチッと


めっちゃ良い音する!(;゜∇゜)


いやホントにマジか~っ!て感じ。
第一印象は、高域がキツくなった感。それまで使ってたのがサンシャインのケーブルで、こちらはなめらかでふくよかな感じが特徴。それと比べると冷厳って感じ。好きなモガミの細いのよりも更に色気のない音です。
けれど全体的に細かいニュアンスがワラワラと聴こえてくる。2日めになると、慣れてきたのかエージングの結果なのか、高域の硬さはだいぶ取れて、誇張なく上から下まで綺麗に出てる感じになりました。

これまで、ケーブルによって音域が上や下に伸びるとか音が太くなるとか細くなるとかは経験してきましたが、情報量が増えるというのは初体験でありますよ。
まあ電線なんてもんは、これが基本のはずであって、こうすればこういう音になるという経験則の集合体になっている現代のケーブルの方がオカシイのではないかと思っているのですが、いままで基本に一番近いと思っていたのがモガミだったのだけど、これはちょっとレベルが違う感じさえする。

え~と、値段のことはあまり言いたくはないですが、10m740円ですからね。メーター74円。長いロールで買えば劇的にお安くなりコスパ最強!
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あまりにビックラしたので、メインシステムの真空管アンプに繋いでいるセレクターアッテネーターの内部配線も全部0.5mmエナメル線に変更。

ヽ(^o^)丿

あ~しかしもっと早く実行すべきだった。こんなに変わるなんて楽しいなぁ~
そういえば昔ブログで、ウェスタン・エレクトリックの黒エナメル単線で紙と布のスリーブの電線が一番良い音なので、内部配線も接続ケーブルもそれしか使わないって書いてた人がいたけど、普通の銅を細い単線にして自然素材で覆ってあるってところは一緒なので、今にして思えば、その人もこの記事を書いた人と同じように耳の良い人だったんだな~。ただWEのケーブルって希少で目の玉が飛び出るほど高価だけどw

しかし、内部配線は見えないから良いとして、ケーブルで使うと見た目が迫力ないちゅうか、猛烈にカッチョ悪いのが難点だな。
あと引っ掛けたりすると簡単にぶっちぎれてしまうので、ワン子が通る場所は危険!
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上に寝ていらっしゃいますけどw
マジで中華アンプの二の舞いになりそうなんで、2mmワックスコード丸紐ってやつを速攻購入。色はレトロなオリーブグリーンで。中身の紐を抜いて代わりにエナメル線を通して完成です。
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ついでに1.2mmのPEWエナメル線と3mmのワックスコード丸紐も手に入れて、スピーカーケーブルも作成いたしました。PEWはハンダでは表面が溶けそうもないので、先端をバーナー型のライターで炙って表面を焦がしてからカッターで削りました。
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PCーV-FETアンプーReference21をそれらで接続して音出し

ヽ(^o^)丿

うちはもう全部これで行くわ!エナメル線すげぇ

でも、音がかなり落ち着いてきた頃に気がついたのですが、高域の音に少々チリチリした付帯音が付いているような。その辺りは耳鳴りの周波数とも近くてそれが干渉しているのかとも思いましたが、じっくり聴いててもやっぱり聴こえる。
アンプの古くなった素子が雑音出しているのか?SPケーブルを換えるまでは気が付かなかったので、換えたことで聴こえるようになったのか、はたまたスピーカーケーブルから発しているのか?
パーツ換えるならどれかなぁ~といろいろ考えていたのですが、ふとアンプのコンセントをプラマイ逆に挿したら治って、しかもまだちょっとキツかった高域が落ち着いた。
逆差しが聴き取れたの初めて!
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