続々・ながら聴きのスピーカーをなんとかしたい [オーディオ]

こうなったらトコトン逝く!
出口と入口やったら次はアンプに決まっとろう。

しかしこのご時世、アンプを買い替える余裕などまったくもってございません。
なので、アンプの中身をいじります。

中華の格安アンプって規格品を組み合わせて出来上がり!というのが主流。
このFX1002J+ってやつも、前段にオペアンプ。出力段はD級アンプのICでありまして、すべて出来合いのパーツです。最近のアンプ全然知らないけど、出力段がICじゃないやつってもはや高級機しかないのでしょうか。

デジタルアンプと呼ばれるD級アンプの動作原理って、読んでもさっぱりわからんのだけど、小さくて高出力なのに発熱少ない。にもかかわらず音が良いっていいこと尽くめ。
このアンプに内蔵されてるICが160W+160Wも出るっちゅうのにもビックリですが、それがだいたい1000円ぐらいで買えちゃうちゅうのも驚きであります。さらに前段のオペアンプTL082にいたっては100円以下でありますよ。
これ、周りの回路にもっと金かけて、ICも音質の良いものを吟味したら、素晴らしいものができちゃうんじゃないのかなって、もう当然あるのねw
そういうのが主流になっていくのだろうなぁ。あ、もうとっくに主流すか?´Д` )


ま、気を取り直して・・・

前段のオペアンプをもっと良いやつに交換するって~と、大幅な音質向上が見込めるわけなのです。元が元だけに。
そもそも簡単に交換できるようにソケット式になっていることからして、交換前提なのですね。昔レコードカートリッジを替えたように、現代のオーディオはオペアンプを交換して楽しむんですなぁ

今回は、手前に2個並んでいるTL082というオペアンプをOPA627ってやつに交換してみます。
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OPA627って、とりあえずビールみたいな、これにしとけば基本無問題というオペアンプらしく、同じように高名なMUSES01というのと悩んだのですが、まずは基準になりそうな方から試してみることにしました。もうディスコンされているので、手に入る今のうちというのもあります。

TL082は中に2回路入っているオペアンプで、OPA627はシングル回路です。そこで、再生品2個を1つにまとめてくれた完成品を売ってたので、それを2個購入。こういうお高めのICや抵抗やコンデンサーなんかも中華製バチモンが世界中に蔓延してますので、ちゃんとしたルートの新品やちゃんと測定して中古を選別してるようなところから買わんと偽物掴まされるみたいですよ。知らんけど
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裏表を見ると、両面にくっついています。こうやって2回路にしているのです。すごいですね~。ハンダ付けるとこが小さすぎて見えないですわ(^^ゞ
OPA627にもいくつか種類があって、基盤にハンダで引っ付けるAU、ソケットに刺さる脚付きのAP、選別品の高級品BP、あとは缶にはいっているやつもあります。今回使ったのはOPA627AUになります。

元のを引っこ抜いて、
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新しいのをはめ込んで終了。
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ここまでハンダごて無使用。衝撃的ですw
奥に見えているオペアンプは増幅とはまた別の機能を持つもので、またの機会に換えるかも。


いよいよ音出しであります。

お~、ちゃんとバスドラの音がする!タムの迫力がスゴイ!
と思ったら、全楽器がど~んと出てきて、その音場が、ひとかたまりだった楽器群が分離してパ~っと広がって、音質も彩度が上がってて、音の宝箱や~
そこにヴォーカルが前に出てくっきりとした輪郭の声で・・・
良いですね~、これ。とてもこんなちっぽけなアンプから出てる音とは思えない。


これだけ鳴るなら、メインのシステムで試してみようじゃないの。
しかし、こういうときに限ってネットワークオーディオのJPLAYが動かない。今度はライセンスのエラーだ。もうめんどくせ~ので放っとく。(次の日は動いたw)
CD → DAC → FX1002J+ → タンノイを聴く。

うが~あんなに吟味した素材と、こんな物量差があるというのに~
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自作アンプの負け。シャーシ代ぐらいの値段のアンプに負けた((((;゜Д゜)))

音の実体感がなんか違う。音がもっと楽しくなったというか・・・膜がペリっと剥がれたように聴こえる。

電源を30Vジャブジャブ供給できるものにして、高級オペアンプをぶっ込むと、この中華アンプは大化けするのであった。
1万円しないちっぽけなD級アンプの中には進歩が詰まっている。

けれども、この中華アンプを毎日ず~っと聴いてきて解ったことが一つある。長時間聴くと、何故か耳の奥がズ~ンと辛くなってくるのでありますよ。
音量上げてるわけではないのに、なにか圧迫感を感じるのは気のせいなのか、謎であります。
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続々々・ながら聴きのスピーカーをなんとかしたい [オーディオ]

中華アンプにあっさり負けちゃった真空管アンプ。
これまでの人生を全否定されちゃうような大問題でありますゆえ、早急なる対策が望まれます(大げさ

けれども主たる症状の、膜がかかったようで面白みのない音っていうと心当たりありあり~
それはNFB(ネガティブ・フィードバック)ってやつ。
出力信号を逆相にして入力信号に戻して混ぜることで、いろいろな効果を得るのだけど、要るものを失って要らんモノを足してしまうデメリットもあるのであります。

もともと、このアンプの回路図にはNFB回路は設定されていなかったのだけど、組み上がってテストしたときに異常なまでのドンシャリにおののいて、いろいろ試した末NFBを追加してなんとか良さげな音にしたのでした。
その後、どんどん良くなってきたのでそのまま使っていたのであります。

最初は諸々のパーツが新品でヒドイ音してたのに、どんどんエージングが進んでもそのままにしてたもんだから、いつのまにやらNFBのネガティブな部分だけが大きくなってしまったのではないかと・・・たぶん。
使ってる真空管は6CA7という5極管だけど3極管接続してるので、アンプの諸元みるとDF(ダンピングファクター)は2ぐらいはあってまあ十分だし、歪みの縮小とかには寄与するのだろうけど、オシロないから知らなければ気にならない。
そもそもなくてもいいものだったのに。なんでもっと早く思い付かなかったのだろう。

なので、取っ払いました。NFB回路!
ついでに、重要部分の抵抗を好きなやつに入れ換えてデカい方のスピーカーを繋いで聴いてみます。

♪( ´▽`)

今までなんだったんだレベルで良くなった。定位も良くなってる。やっぱNFBは無いに越したことなくて、とても綺麗な音が出るようになりました。良いアンプじゃないか~w

やっぱし、たまには新しいモノで刺激を受けないと、いつの間にかダメになっていることに気が付かないのでありますなぁ。
まあでも怪我の功名というか、これでメインもセカンドもレベルが圧倒的向上しちゃったので、また楽しいオーディオライフが送れそうじゃて。


しかし、ここで悲しいお知らせです。
聴き比べでスピーカーケーブルを付け換えていたとき、むき出しの銅線がプラプラしてるのにスイッチ入れたままで中華アンプを動かしたら、接触!

ボッ

ショートしてICぶっ飛ばしちゃいました~
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見事に爆発しておる(¬_¬)
いつも必ず電源OFFるのに、魔が差したというかなんというか・・・
我が家に新風を吹き込んでくれた中華のアンプよ、ありがとうさようなら~( ;∀;)
タグ:EL34 6CA7
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マイクロデラウェア [ぶどう栽培]

デラウェアが色づいてまいりました。
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1週間前の状況。去年より粒が小さくて、色がつく頃に大きくなるかな?と思ってたら全然ならないw

去年は7/3には完全に色が乗って収穫して食べ始めていたので、ちょっと遅れてます。6月末の激アツな日々に葉っぱ面積の30%ぐらいが焼け焦げてしまって成長に問題が生じている模様。

で、今朝もはよから水やりをしておりますと、粒がポロポロと落っこちておりまして、見上げるといくつかの房の下半分ほどの実が無くなっております。

鳥だ・・・ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

せっかくのぶどうを横取りされてはかなわんので、要らないCDをぶら下げて威嚇をし、食われるぐらいなら先に食っちゃる!と収穫を開始しました。

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粒はミッチリ付いたのだけど、むちゃくちゃ小さいw
味は文句ないのだけど、食べるのがすごく大変

肥料かなぁ~水かなぁ~摘房かなぁ~なかなか思うようにいきまへん
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終?・ながら聴きのスピーカーをなんとかしたい [オーディオ]

こんなに続くはずではなかったのに、いろいろと起こるもんだから終われないという・・・(^^ゞ

お手軽アンプが爆発してしまったので、ながら聴きができなくなっちゃった現状をなんとかせねばなりません。

そこで、中華アンプの電源としての立場に甘んじていたV-FETという増幅素子を使った自作アンプを復活させることに決定。
もはや当初の計画は迷走し右往左往であります。

このV-FETって素子は、純国産品でオーディオのためだけに開発されたFETなのです。とっくに製造中止されているのですが、一時オーディオメーカーからそれを使ったアンプが販売されてました。
この自作アンプの印象としては、すっきりとしてて全然迫力ない音なんだけど、用途的にもこの新しいスピーカーにも合うんじゃないかなと思うんですよね。

で、ひっくり返して外してあったケーブルをせっせとハンダ付け。
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この回路の記事が出てる1989年6月号のMJ(無線と実験)
このアンプは'90年末と裏にサインが書いてあったので現在31歳でいらっしゃいます。
そのころすでにV-FETは廃盤になって数年経っていたのだけど、窪田式アンプで自作オーディオファンの間では有名な窪田登司という方が、V-FETって音良いから無くなる前にみんなも使ってみてごらんよ的趣旨で、非常にシンプルな回路の製作記事をお書きになり、それを読んだ当時のワタクシは、そうかそうかこんなに簡単でそんなに音良いのか~そんなら作ってみるべになったわけです。
「V-FETとMOS-FETのカスコード・ブートストラップ接続によるNO-NFB 0dbパワーアンプの製作」という記事です。奇しくもNO-NFBであります。

回路図を追わなくても、ちゃんと接続する場所ごとにケーブルの色を変えてあったので、あっという間に作業は完了。
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昔の俺ってこんなに几帳面だったのね(驚
でもやっぱFET飛ばしちゃったら万事休すなので、慎重にチェックをしてから、ソニーの毒見役スピーカーに繋いでスイッチオ~ン

爆発せず煙も出ず一安心です。

ほんで調整作業。2つの可変抵抗の組み合わせなので、なかなか合わない。手間取っていると、なんかヤバい熱波を感じる。
そういえば、このアンプ猛烈に熱くなるんだった。ファン付けないとだめじゃんかレベルでチンチンになってるけど、炭火みたいに団扇であおぎながらそのまま音出し。

♪( ´▽`)

端正でピュア~な音ざます。
昔は迫力ねぇ~と思ってたけど、今は味が濃いものは腹にもたれる。とは言っても、中域は妙に艶っぽいしズ~ンとくる低音までしっかり出てる。澄んだ高域が清楚な感じを醸し出してるのかな。
でかい音の楽器の向こうで小さく鳴っているような音を拾える奥行きがある。しかも生々しいのに疲れない出音。
ずっと求めていたものはすぐ近くにあったんだよ、チルチルミチル。

しかも、ず~っと聴いていても耳が辛くなるなんてこともない。
目論見通り、このV-FETアンプとスピーカーReference21は相性ぴったりだ。なのだけど、
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いったいどこに置くというのか(デカい)

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ファン2連装で熱対策は完璧。低速で回して人肌ぐらいでキープ。これから毎日常用すると思うんだけど長持ちして欲しい。
タグ:V-FET
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電線病末期 [オーディオ]

何もしないでいると、怒りと悲しみがフツフツと湧き出てくるわけでして、このようなときにはひたすらに手を動かしていると心の安定が得られるのであります、私の場合。

昔からオーディオ系のブログをあれこれ読むのが好きなんですが、だいぶん前に読んだ記事でこんな話が・・・
オーディオ線材は、エナメル線がベスト!
まさかぁ~と思っていたのですが、何かやらなきゃいけないので試しに作ってみることにしました。

ハンダのしやすさを考慮して、PEWはやめて0.5mm径のUEWエナメル線をアマゾンで購入。
ちなみにUEWはポリウレタン、PEWはポリエステルが表面に焼き付けてあるのであります。

まずはお試しなので綿スリーブなしで、PCとV-FETアンプをこれで繋いでReference21で音出し。アンプースピーカーはモガミのスピーカーケーブル。
単線のRCAケーブルなんて初めてです。
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こんな情けないもんで良い音するんかいな?するわけねぇだろ~常識で考えろや、まったく。ポチッと


めっちゃ良い音する!(;゜∇゜)


いやホントにマジか~っ!て感じ。
第一印象は、高域がキツくなった感。それまで使ってたのがサンシャインのケーブルで、こちらはなめらかでふくよかな感じが特徴。それと比べると冷厳って感じ。好きなモガミの細いのよりも更に色気のない音です。
けれど全体的に細かいニュアンスがワラワラと聴こえてくる。2日めになると、慣れてきたのかエージングの結果なのか、高域の硬さはだいぶ取れて、誇張なく上から下まで綺麗に出てる感じになりました。

これまで、ケーブルによって音域が上や下に伸びるとか音が太くなるとか細くなるとかは経験してきましたが、情報量が増えるというのは初体験でありますよ。
まあ電線なんてもんは、これが基本のはずであって、こうすればこういう音になるという経験則の集合体になっている現代のケーブルの方がオカシイのではないかと思っているのですが、いままで基本に一番近いと思っていたのがモガミだったのだけど、これはちょっとレベルが違う感じさえする。

え~と、値段のことはあまり言いたくはないですが、10m740円ですからね。メーター74円。長いロールで買えば劇的にお安くなりコスパ最強!
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あまりにビックラしたので、メインシステムの真空管アンプに繋いでいるセレクターアッテネーターの内部配線も全部0.5mmエナメル線に変更。

ヽ(^o^)丿

あ~しかしもっと早く実行すべきだった。こんなに変わるなんて楽しいなぁ~
そういえば昔ブログで、ウェスタン・エレクトリックの黒エナメル単線で紙と布のスリーブの電線が一番良い音なので、内部配線も接続ケーブルもそれしか使わないって書いてた人がいたけど、普通の銅を細い単線にして自然素材で覆ってあるってところは一緒なので、今にして思えば、その人もこの記事を書いた人と同じように耳の良い人だったんだな~。ただWEのケーブルって希少で目の玉が飛び出るほど高価だけどw

しかし、内部配線は見えないから良いとして、ケーブルで使うと見た目が迫力ないちゅうか、猛烈にカッチョ悪いのが難点だな。
あと引っ掛けたりすると簡単にぶっちぎれてしまうので、ワン子が通る場所は危険!
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上に寝ていらっしゃいますけどw
マジで中華アンプの二の舞いになりそうなんで、2mmワックスコード丸紐ってやつを速攻購入。色はレトロなオリーブグリーンで。中身の紐を抜いて代わりにエナメル線を通して完成です。
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ついでに1.2mmのPEWエナメル線と3mmのワックスコード丸紐も手に入れて、スピーカーケーブルも作成いたしました。PEWはハンダでは表面が溶けそうもないので、先端をバーナー型のライターで炙って表面を焦がしてからカッターで削りました。
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PCーV-FETアンプーReference21をそれらで接続して音出し

ヽ(^o^)丿

うちはもう全部これで行くわ!エナメル線すげぇ

でも、音がかなり落ち着いてきた頃に気がついたのですが、高域の音に少々チリチリした付帯音が付いているような。その辺りは耳鳴りの周波数とも近くてそれが干渉しているのかとも思いましたが、じっくり聴いててもやっぱり聴こえる。
アンプの古くなった素子が雑音出しているのか?SPケーブルを換えるまでは気が付かなかったので、換えたことで聴こえるようになったのか、はたまたスピーカーケーブルから発しているのか?
パーツ換えるならどれかなぁ~といろいろ考えていたのですが、ふとアンプのコンセントをプラマイ逆に挿したら治って、しかもまだちょっとキツかった高域が落ち着いた。
逆差しが聴き取れたの初めて!
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