シュガー・ベイブ「SONGS」 -40th Anniversary Ultimate Edition- [音楽]
もう40年近く前でしょうか、黎紅堂というお店がありまして・・・日本初のレコードレンタルショップであります。
ある日、東京の中央線に乗って車窓からの風景をボケ~っと見ていたら、どう見ても民家の屋上に
「レンタルレコード」
の看板を発見したのでありますよ。
これはもしかしてレコードを貸してくれる店なのか?と期待に胸ふくらませてすぐに行ってみたのです。
すると、ホントに定価の1/10でレコードを貸してくれるシステムで、店内では音楽マニアな人々が黙々とチェック中。
---ちなみにレコードはジャケットの背表紙の文字は見難くて内容が分からないので、探すときには手のひらを手前に向けてレコードとレコードの隙間にぐっとツッコミ、手のひらをジャケットに密着させて持ち上げ、ジャケ写を素早く確認してすぐに戻すということをリズミカルかつハイスピードで繰り返すのであります。
これをいかに早く正確丁寧に行うかが重要でありまして、その動きを見るだけでマニア度がわかるので、店内では手練の人達がそれを行っている最中であったわけです---
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、1/10の経費ですむというのは常に金に困っていた当時のワタクシにとっては天国みたいなお店だったので、入り浸ることとなったのは当然のことであります。
借りてきてはマクセルUDというカセットテープに録音し、黙々と聴くという日々でした。
そして、好きなバンドのライナーノーツから関連バンドを聴き、どんどんさかのぼって、こんなマイナーな音楽を聴く俺すげ~的なタコツボを掘り下げていったのであります。音楽コレクター的ダークサイドに堕ちてました。
ここで、ようやく本題の登場であります。
同じ頃、ある人物が登場するのであります。趣味人でありまして、その後のワタクシの人生に多大なる影響を与えた人。
その人が聴かせてくれたのがシュガー・ベイブのアルバム「SONGS」だったのであります。
洋楽一辺倒で、邦楽は洋楽の劣化コピーに古臭いフォークの歌詞を無理やり押し込んでるみたいで超カッコ悪いと思っていた私はひっくり返ったのであります。
感想は長くなるので大幅に省略してただ一言、
「衝撃的」
であったのですよ。いやホントにそれしか表現できないぐらい。
洋楽を基調としながらもオリジナリティーを持った音楽を創りだそうとして苦闘している才能が日本にもいるのだとようやく知ったのです。まことにアホな若者でありました。
あまりの衝撃に少しだけお利口さんになり、どこの誰のどんなジャンルの音楽だろうとまず聴いてみなけりゃ分からないと、考え方がクルッと変わったのであります。
SONGSは、日本の音楽業界にとっても自分的にも強烈にエポックメイキングな作品だったんです。
そしてこのたびオリジナル発売40周年を記念して、達郎自身の手によってリマスタリングとリミックスされた2枚組が出たのであります!
当然買うわけでありまして、聴きながら過ぎ去った時間の深淵を覗いてしまい、恐怖してこんな長文をひねり出してる今現在であります。
このアルバムについては山下達郎のインタビューがありますので、こちらを。
聴いてみた感想ですが、リミックスバージョンは驚きのスゴさです。
細かい音が全部くっきりはっきり聴こえて、最近のアルバムですと言われても信じそうなぐらい。
最新技術というのは素晴らしいものであります。
貼り付ける音源を探していたら、こんなスゴイお宝がぁ!76年のライブでの「SHOW」です。
それから「雨は手のひらにいっぱい」。こちらは今回のアルバムに収録されてます。
ああそれにしても、もう泣いちゃいそうだ・・・
黎紅堂はその後、雨後のタケノコのように現れたフォロワーと著作権裁判に敗れ去って消えていくのでありますが、私個人としては心から感謝しているのでありますよ。
そしてSONGSを貸してくれた人物と、こんな名盤を生み出したシュガー・ベイブと大滝詠一にも。
それらがなかったら、音楽を趣味として今でも聴き続けていたかどうか分からないですから。
ある日、東京の中央線に乗って車窓からの風景をボケ~っと見ていたら、どう見ても民家の屋上に
「レンタルレコード」
の看板を発見したのでありますよ。
これはもしかしてレコードを貸してくれる店なのか?と期待に胸ふくらませてすぐに行ってみたのです。
すると、ホントに定価の1/10でレコードを貸してくれるシステムで、店内では音楽マニアな人々が黙々とチェック中。
---ちなみにレコードはジャケットの背表紙の文字は見難くて内容が分からないので、探すときには手のひらを手前に向けてレコードとレコードの隙間にぐっとツッコミ、手のひらをジャケットに密着させて持ち上げ、ジャケ写を素早く確認してすぐに戻すということをリズミカルかつハイスピードで繰り返すのであります。
これをいかに早く正確丁寧に行うかが重要でありまして、その動きを見るだけでマニア度がわかるので、店内では手練の人達がそれを行っている最中であったわけです---
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、1/10の経費ですむというのは常に金に困っていた当時のワタクシにとっては天国みたいなお店だったので、入り浸ることとなったのは当然のことであります。
借りてきてはマクセルUDというカセットテープに録音し、黙々と聴くという日々でした。
そして、好きなバンドのライナーノーツから関連バンドを聴き、どんどんさかのぼって、こんなマイナーな音楽を聴く俺すげ~的なタコツボを掘り下げていったのであります。音楽コレクター的ダークサイドに堕ちてました。
ここで、ようやく本題の登場であります。
同じ頃、ある人物が登場するのであります。趣味人でありまして、その後のワタクシの人生に多大なる影響を与えた人。
その人が聴かせてくれたのがシュガー・ベイブのアルバム「SONGS」だったのであります。
洋楽一辺倒で、邦楽は洋楽の劣化コピーに古臭いフォークの歌詞を無理やり押し込んでるみたいで超カッコ悪いと思っていた私はひっくり返ったのであります。
感想は長くなるので大幅に省略してただ一言、
「衝撃的」
であったのですよ。いやホントにそれしか表現できないぐらい。
洋楽を基調としながらもオリジナリティーを持った音楽を創りだそうとして苦闘している才能が日本にもいるのだとようやく知ったのです。まことにアホな若者でありました。
あまりの衝撃に少しだけお利口さんになり、どこの誰のどんなジャンルの音楽だろうとまず聴いてみなけりゃ分からないと、考え方がクルッと変わったのであります。
SONGSは、日本の音楽業界にとっても自分的にも強烈にエポックメイキングな作品だったんです。
そしてこのたびオリジナル発売40周年を記念して、達郎自身の手によってリマスタリングとリミックスされた2枚組が出たのであります!
当然買うわけでありまして、聴きながら過ぎ去った時間の深淵を覗いてしまい、恐怖してこんな長文をひねり出してる今現在であります。
このアルバムについては山下達郎のインタビューがありますので、こちらを。
聴いてみた感想ですが、リミックスバージョンは驚きのスゴさです。
細かい音が全部くっきりはっきり聴こえて、最近のアルバムですと言われても信じそうなぐらい。
最新技術というのは素晴らしいものであります。
貼り付ける音源を探していたら、こんなスゴイお宝がぁ!76年のライブでの「SHOW」です。
それから「雨は手のひらにいっぱい」。こちらは今回のアルバムに収録されてます。
ああそれにしても、もう泣いちゃいそうだ・・・
黎紅堂はその後、雨後のタケノコのように現れたフォロワーと著作権裁判に敗れ去って消えていくのでありますが、私個人としては心から感謝しているのでありますよ。
そしてSONGSを貸してくれた人物と、こんな名盤を生み出したシュガー・ベイブと大滝詠一にも。
それらがなかったら、音楽を趣味として今でも聴き続けていたかどうか分からないですから。
黎紅堂にyuo&iありましたね~
by たくや (2015-08-07 21:23)
たくやさん、おはようございます。
ありましたありました!後発なのに最大手になってましたね。
でも品揃えが黎紅堂の方がマニアックだったような気がします(笑
by パグ太 (2015-08-08 09:53)
私も高校時代、レンタルには大変お世話になりましたm(_ _)m
衝撃を受けたのは、小~中にかけてのゴダイゴ、オフコースかな!?
そこから遡って、THE BEATLESへいったのですが・・・(^_^;)
今じゃ好きなのだけDL
アルバムを聴かせられるアーチストがいないから・・・!?
昔、正座して(あぐらか!?)、大音量で聞いてたのが懐かしい(>_<)
by やなぼー (2015-08-08 10:44)
おおっ、40年前の阪神の帽子ッ! 達郎さんはまだ一線で活躍していまね。
特典も盛りだくさんのようで、まずは、CD&アナログ盤のW購入者プレゼント
に応募ですね。非売品が当たった記事が載ったり(笑)。
by tai-yama (2015-08-08 13:03)
やなぼーさん、こんにちは~
若い時期に多様なものを大量に聴くということは大切だと思います。
なので、最近の定額ストリーミングなんて非常に良いと思うんですが、アーティストの収益を考えれば年齢制限はかけたほうがいいかもデス(笑
by パグ太 (2015-08-08 16:04)
tai-yamaさん、こんにちは~
そこですか!(笑
達郎氏、インタビューでも昔と言ってることが全く変わらないんですよ。
ある意味元祖音楽オタクであり、かつ才能の固まりみたいな人が、渾身の力を込めて作ったものは時代を超えちゃうのだなぁ~と感動したのであります。
アナログプレイヤーはあるのですけど、カートリッジの針がもう売られてないという・・・う~む
by パグ太 (2015-08-08 16:05)
わたしも入り浸っていました。
カセットはマクセルじゃなくてTDK派でしたケロ。
バイト代が入った時はメタルやクロームポジショングレードで
無いときはノーマルポジション(学生あるある)
by 響 (2015-08-09 04:43)
響さん、おはようございます。
おっ、ライバルのTDKですか!
しかし、メタルやクローム高いんで・・・
少しでも多くレコード借りたいと思って使いませんでした。←びんぼ~
同じ背表紙がズラッと並ぶとカッチョいい!というのも理由だったり(笑
あまりにUDを沢山買ったので、利用者プレゼントでどでかいカセットラック貰いました(爆
by パグ太 (2015-08-09 12:12)