福島ツーその2/2

ということで(その1/2参照)、いわきの夜を過ごしたわけですが、初体験のカプセルホテルはなかなか快適でありましたよ。
風呂はでかくてサウナも付いて24hだし、リラクゼーションルームと称して漫喫みたいな階もあるし、ロッカールームは広くどこもかしこも清潔でありました。
寝るところは室内テント泊とでも申しましょうか、こもった感じがまさにテントでありまして、外を鹿とかクマとかが徘徊してると考えれば、いつものキャンプと全く変わりありません。
夜のお供に耳栓を装備すれば、朝までぐっすり。
5時過ぎに健やかなお目覚めをいたしまして、6時に朝食をとって即座に出発。

本日も良い天気が予想されます。
前日にガソリンが無くなってきていたので、宿行く前にガソリンスタンド寄らないとなぁ～と思っていたのですが、例によってすっかり忘れておりました。市内をぐるぐるしますが、開いてるスタンドが全然無い・・・

結局20分ぐらい走り回ってようやくセルフのスタンド発見。地方は気を付けないといけませんね。

とにかく東に走って、海に出ます。

新舞子浜に出ました。台風の影響で波高しデス。
K382で新舞子浜を北上。R6からK391と海から離れないようにルートを取ります。



福島第2原発まで北上。近くまで行きたかったのですが、途中の検問で止められてUターン。
その辺りから、今度は山方向に向いK35を南下しました。

上は常磐自動車道です。なんか異様な風景。
道の駅よつくら港に寄って、再びK382を南下。塩屋岬に行きます。

美空ひばりの碑があるらしく、駐車場が車でごった返していたのでパスして裏側の港へ

芸能人の石碑って、ファンが生きてるうちはいいけど、そのあとはどっちかというと迷惑施設ではないかと・・・

更に南下して三崎公園へ
ここには、高いところ大好きなワタクシ(ウソです)が行かねばならぬ場所があります！

ど～ん

崖に突き出した展望台。うふ
写真に写っている人は、心なしか腰が引けておりますが、ワタクシも決死の覚悟でテッペンの写真を撮ってまいりました。

それがこちら

しかも、アジア系の観光客な皆様が、どんどん飛び跳ねて楽しんでるもんだからユラユラ揺れる状態の貴重な1枚であります。悪ふざけはヤメてもらいたいですよ、ホント。

他にも

マリンタワーちゅうのが生えてますが、有名観光地なのでパス。
で、そこから山を下って小名浜港前の店でお昼を

可もなく不可もなくの普通の海鮮丼と言ったところでしょうか。カニの味噌汁は旨かった。

このあとは、いわき湯本から高速乗って木賊(とくさデス)温泉までひとっ走りします。

気温20度。ガラ空きで快適走行できました。

磐越自動車道から東北道に入って白河中央ICで降り、R289をひたすら西に向かいます。
甲子温泉付近。なかなかの快走路で楽しいです。
R401に入って南下。すぐにR352を左折して最初の林道を右折。

思ったより広くて立派な道路でした。
集落に入ると、

第一村人発見！と思ったら湯治客でした。この辺り虫がすごくてカメラのレンズカバーがドロドロです。
メットのシールドも。目の前に虫の死骸がワラワラへばりついてることほど悲しい物はありません。
で、ついに到着です。

若松屋さん。今晩お世話になります。

ご一緒したバイクと一部の方々

この宿の女将さんがとてもいい人で、感動しましたよ。
料理も地のものを主体に、とても手をかけた調理で美味しくいただけました。採れたて舞茸ごはんは最高でありましたし、虫が多いから釣れるだろうなぁと思った通り、イワナのお作りや塩焼きなどなど、お腹いっぱいであります。
で、この階段を

降りて行くと、川沿いに掘っ立て小屋があって、その中が温泉なのであります。天国じゃ
この日は2回浸かって酒ガブガブ飲んで深夜2時に就寝。途中何度か目が覚めて、7時に全員起床。
まるっきり寝た気がしませんが、目を覚まそうととりあえず朝風呂行きます。
ボ～っとしながらタオルだけ持って例の階段を降ります。
何やら女性の声がしますがボ～っとしてるので気にならず、そのまま裸になりとても寒いので、とっとと湯に浸かってから、あれ何でタオル乾いてんだろ？ありゃ体流すの忘れたぁ～。

しかし、もはや入ってしまったので今更どうにもならず、普段洗わないで入ってくる若い人にきたねぇなぁ～と思っていた自分が同じことをやっちまったぜと凹みますが、全面的にボ～っとしてるのでとっとと忘れ、女性客が何人かいるんだなぁ～と思いながらも全くなんとも思わず素っ裸で河原の石の上で涼んだりしつつ、茹だってきたので宿に戻ります。

朝ごはんも、これでもかと豪華版でして、なんと昨日の舞茸に引き続き、地の松茸ごはんでありますよ。
そのころには頭が働き出し、あぁ～っ！もしかして混浴だったではないかっ！！と今更残念がったりなんぞして・・・
人生初だったのに～

装備を固めて出発するころにはポツポツと降り始めたので、カッパを着ます。
雨模様ではどうにもならないので、西那須野塩原ICまで直行して佐野SAで解散となりました。
やはり気象庁のいうような暴風雨ではなく、しとしと雨が降ったり止んだりの中、淡々と走り続けて15時前には帰宅。天気は夕方までもつのでは、という期待は外れましたが、賭けには半分勝って半分負けといったところ。

全走行距離　1152ｋｍ
1日目　537km
2日目　374km
3日目　241km
満タン法での平均燃費22.35km/l
最高燃費23.6km/l


津波が起きてから3年以上も経ってから現場の一部を見てきたわけですが、冷静に見ることができました。それは時間が経ったということもあるし、所詮は自分自身に起きたことではないからでもあります。
もし直後にこれらを目の前にしたら涙で前が見えなくなったであろう風景を見つつ、私とは違って時間が経っても癒やされることのない人々を思い、それでも前に進み始めた人々を思い、それこそそこら中で集中的になされている土木工事や資金投入は、その人達の幸せに直接繋がるように上手く考えて行ってほしいなぁと思うわけであります。
けれど、いろいろな立場・境遇の人々がいて、あちらを立てればこちらが立たずな状況になるであろうことは予想できるし、なかなか進まない復興の中、被害に遭われた方々の置かれた八方塞がり感がなんとなく想像できます。

町の機能が低下すれば特に若い人の流出は止まらないだろうし、今後縮小していくであろう沿岸部の町や村をどうするのかが、とりあえずのハード的復興にめどが立ってからの課題になるのでしょうね。
お墓が残っているところは、ほとんど全てに花が供えてあり、地域の絆というのは都会者の私には想像もつかないほど強いのでしょう。そこがきっとキーにもリスクにもなるのかなぁ。

普段は思ったり考えたりしかできないので、とにかく機会があったら東北に行って美味しいもの食べて綺麗な景色を見る旅をドンドンしたいものであります。

タグ：木賊温泉 カプセルホテル いわき 福島 会津

コメント 10

残念ながら時間はバイクと同じで(一部特殊車両のぞく)バックできないん
ですよね・・・辛くても、苦しくても前に進むしかないと言う。
開通する常磐道をうまく使って観光客を呼び込んでほしいです・・・
三郷～仙台 往復 3000円とかだったら凄いことになりそう。
by tai-yama (2014-10-15 21:12) 

この展望台は怖いー。
だめよだめだめ～
by 1km-diver (2014-10-15 22:10) 

あの展望台、行きましたか！
ちなみに、マリンタワーのてっぺんは、オープンテラスですよ(^_-)
ガラスがないので、写真は撮りやすかったですが・・・(>_<)
by やなぼー (2014-10-16 06:45) 

震災後のいわきは行ってないけど、昨年岩手に行った時、さまざまな思いが・・・
スカーフやうちわの話をしている場合じゃないですよ！
by たくや (2014-10-16 11:24) 

tai-yamaさん、こんにちは

このどうにもならない理不尽に呆然とします。
地域振興のために、ドンドン案を立ててドンドン実行！してもらいたいですね。
by パグ太 (2014-10-16 14:19) 

1km-diverさん、こんにちは

股間がヒューヒューしますよ（笑
飛び跳ねられた時には、折れたらど～すんじゃい！ってマジで思いました～
by パグ太 (2014-10-16 14:20) 

やなぼーさん、こんにちは

ネットで見つけて、これは行かねば！と
マリンタワー、ガラス無しですか！
オープンはいかんな、オープンは・・・

by パグ太 (2014-10-16 14:20) 

たくやさん、こんにちは

三陸から千葉まで、長い海岸線全域が被災地ですからねぇ。
やるべきことは沢山あるはずなんですが、議論の内容はうちわだし・・・

与党批判のために野党があるわけじゃないのにっていつも思います。
対抗できる政策を出さないんだったら、いらないですよね。
大臣の首取ったところで、別に大勢に影響ないし。
by パグ太 (2014-10-16 14:20) 

すごい展望台があるのですね。
確かに揺らされたら怖いです。
by 響 (2014-10-17 20:50) 

響さん、こんばんは～

ものすごいんですよぉ～（笑
かなり突き出してますからねぇ。誰がこんなモン思いつくのよ？って感じです。

これで下がガラスだったりしたら、ワタクシはゼッタイに先までいけません。
by パグ太 (2014-10-17 22:19)