さよならくちびる [さくら学院]

「さよならくちびる」という映画を見てきました。
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映画はめったなことでは見ないのですが、さくら学院の今年の卒業生2名がちょこっと出てるので重い腰を上げました。
あっ、ちょっと待って!今回はアイドル話ではありませんよw

重要な役どころではあるけれど脇役です。
それなのに、なんとその2人と監督の舞台挨拶があるというので、その回の予約が深夜0時開始でしたが必死に起きていて秒針が重なると同時に申し込みましたよ。
当然のことながら瞬殺でありましたが、かみさんの分と無事ゲットいたしました。


映画は、ハルとレオという二人の女性デュオ「ハルレオ」と、マネージャー兼ローディー兼バックミュージシャンのシマの3人組が解散ツアーで旅をするロードムービーであります。

お互いを必要としており、それぞれのことを大事にしたいのに、デッドロックのようになってしまった3人の関係が過去映像からだんだんと分かってきて、希望に満ちあふれていた時期もあったのに、それぞれ違う方向を向いてヤサグレまくっており、ツアー最後の函館ライブで解散をすると決めたバンド・・・
けれどもそんな彼女らの音楽で支えられている人が少数でも確実に居て、その代表みたいな中学生の二人組を演じたのがさくら学院の卒業生なのです。
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映画は素晴らしい出来でした。
やさぐれているので会話も少なく説明セリフが少ない分、俳優さんは大変だと思うのですが、若手3人の演技は凄かった!
しかも3人共ギターも歌も未経験だったようですが、まるで実在するバンドのようにライブシーンでは演奏も歌も完璧でありました。
音楽好きな方には、特に元・現バンドマンには全面的にお勧めしたい映画でありますよ。

で、父兄(さくら学院のファン)にとってのメイン、舞台挨拶!
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そこで、監督が映画初出演の彼女たちにこんなようなことを言ったのです。
「芸能の世界は、やること総てが糧になる。人生では最低の辛いことや苦しいことも糧になる。それが、世の中の人にとっての光になる」と。

この映画の中で、ドロドロの地獄のような人生の中から発したその光を受けていたのは、まさに彼女たちでした。
同時にこれは芸能の世界で行きていこうとしている彼女たちに対する、とても残酷な人生の示唆でもあって、父兄としての私は複雑な思いではあります。沢山の役者人生を見てきた監督からのエールを二人はどう感じたのでしょうか。

そしてもう1つ思ったこと。
常々思いますが、夢は貘(バク)みたいなもんで人生を喰らうのですよ。
彼女たちも15歳にして夢を追う人生を選択しました。しかしそれは安逸とは無縁な世界。ただただ上手くいくことだけを願っている初老です。
けれども、夢に人生を掛ける若者がいなければ、この世の中はなんと味気ない世界になってしまうことか。
表現に駆られる若者たちの未来に栄光あれ


それがあることで、ようやく生きることができるという人たちの希望を無から産み出す、それをしなければ生きることができない才能。

失われかけているハルとレオの才能と未来は、いったいどうなってしまうのか?
ぜひ映画館で御覧くださいw
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あやみのヒットスタジオ [武藤彩未]

武藤彩未さんのライブに行ってきましたよ。
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武藤の日ということで6月10日に行われまして、なんと前回に引き続き2回連続でチケット当選であります。感激~~
渋谷のマウントレーニアホールのふかふか席にゆったり座って、軽いお酒なんぞを嗜みつつ80年代の楽曲を堪能するという超絶贅沢な趣向。
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この日だけの特別ポップコーンも購入しましたよ。
ただ、席が1番後ろだったのはちょっと悲しい・・・まあそれでもよく見えたけどね。

松田聖子の「裸足の季節」でスタート。
前回でファンになったドラムの多田さんは、今日は結構抑え気味?なるたけ原曲に忠実に叩いている感じですが、微妙にフラム入れたりちゃんと存在感を出してます。
続けて「青い珊瑚礁」。最近、70~80年代の歌謡曲のLPをボチボチ集めているのですが、松田聖子は大好きなもんで、オリジナルLPはコンプしております。なんなら歌っちゃうよぐらいの勢いですが、古い曲が今風の演奏で、さらに彩未さんの声で生で聴けるなんてもう最高です。
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次は浅香唯の「Believe Again」という曲でしたが、すみません知りませんでした。浅香唯が出てきたころはもう会社で忙しかったのよね。ヨーヨー投げてたのは知ってますが・・・
堀ちえみの「リ・ボ・ン」は、彩未さんがメジャーデビュー直前の2013年に80年代の曲を集めたライブアルバムを出していて、それでよく聴いたので知ってた。
MCで、それを聴き直したらすごく下手で恥ずかしかったと言ってましたけど、そのころだって別に下手じゃないんだけど、今の彼女はあの頃からすごく遠くまで来ていて、更に高みを目指しているんでしょう。

そこからバラード3曲。
杏里をやってから、中山美穂「You're My Only Shinin' Star」が素晴らしかった。
ミポリンも昔大好きで、こちらはCDでほぼコンプ。歌い手はともかく?、当時の新進気鋭のクリエーターが作った素晴らしい曲が沢山あるんですよ。
スポットがバシ~っと当たる中で嬉しそうに歌う彼女は本当に幸せそうで、後半のミラーボールきらきらがもうヤバかった・・・

意外だったのは、中森明菜「DESIRE」かな。始まったときこれはちょっと雰囲気合わないかな~と思ったけど、彩未調のDESIREだった。彼女にはヤンキー風味とかやさぐれ感とかが皆無なので、明菜とはだいぶ違うのだけど、これはこれで面白かった。
渡辺美里「MyRevolution」で元気もらって、新曲「みっつゆっくり数えてから」。ベースの森光さん作曲、彩未さん作詞。スローなバラードで、寄り添って力づける曲でありました。拍手鳴り止まず。
続けて、前回のライブで初披露した曲「この指に止まって」。フルアルバムじゃなくても、早く音源がほしいところです。と思っていたら、続くMCで出すとのこと!楽しみです。

本編最後は、本田美奈子「Oneway Generation」。歌う人がいなくなって聴く人がいなくなると音楽は死んでしまうけれども、こうして今でも鳴っていることが嬉しい。

アンコールでは、会場の後ろの扉から登場した彩未さん。真ん中の通路を挨拶しながらゆっくり歩いてくれました。近くで見ると、ホントちっちゃい(^^;
それなのに、ステージに上がるといきなりデカく見えるのが不思議です。
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曲はアミューズ時代の「A.Y.M」。アレンジがガラッと変わって、とても不安でお先真っ暗感のあるイントロが印象的。
前回は、キーボードの人が代打だったので、初めて本来のバンドメンバーが揃った演奏を聴きました。やっぱり、音が若いかも・・・
ドラムもギターも炸裂して盛り上がった素晴らしい「A.Y.M」でした。

ラストは「彩りの夏」。これもアミューズ時代の曲。
80'sを11曲、再出発してからの曲を2曲、アミューズ時代を2曲というセトリでした。
彼女は、MCで観客にいろいろ訊くのですが、今後も武藤の日は80'sを歌いまくるということに決したようです。スタンディングか座席かでは、当然のごとく座席が多数派。
いまのところ、全てを自分で決めて自分で進めているようなので、沢山の迷いがあるようです。
けれども、ワタクシといたしましては、彼女が心から楽しそうに歌を歌っていることそのものが幸せですので、やりたいことをやりたいようになさるがよろしかろうと思っております。

次は9月。
またまた狭き門になるのでしょうが、気合でなんとかしたいと思います。


あやみのヒットスタジオ@マウントレーニアホール 2019.6.10セットリスト

01.裸足の季節(松田聖子)
02.青い珊瑚礁(松田聖子)
03.Believe Again(浅香唯)
04.リ・ボ・ン(堀ちえみ)
05.砂浜(杏里)
06.You're My Only Shinin'Star(中山美穂)
07.守ってあげたい(松任谷由実)
08.DESIRE(中森明菜)
09.MUGO・ん・・・色っぽい(工藤静香)
10.My Revolution(渡辺美里)
11.みっつゆっくり数えてから(武藤彩未)
12.この指に止まって(武藤彩未)
13.Oneway Generation (本田美奈子)

ENCORE

E1.A.Y.M(武藤彩未)
E2.彩りの夏(武藤彩未)

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多田さんのセット。てっきりツインペダルだと思ってました。すげぇ!
ヘナヘナのスプラッシュがバシバシ叩かれててちょっと可哀想でしたw
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Ortofon SPU-GT [オーディオ]

けっこう前の話なんですけど、雨ばっかりなので・・・

いつもは堅実に、ワンオーナーでいつ頃購入してどのくらい使ったかが明確な品物に入札するのですが、魔が差したというか・・・
古物商が、わけも分からずオークションに出品したらしいOrtofonのSPU-GTEという古~いレコードカートリッジであります。

当方機材がないので音が鳴るかどうかもわからないというジャンク指定の一品。しかも写真が小さすぎて針が付いているのかさえ定かでない。
ただ、説明書きには他のカートリッジと一緒に譲ってもらったとあり、出品者のその他のオークションを見ると、70,80年台の古くてマニアックなカートリッジがズラッと並んでおりました。
新しいものが全くないので、たぶんマニアなご老人が大切にしていて、ここ何十年かは使ってなかったオーディオ機器をご遺族が処分したのだろうと・・・それならもしかしてイケるんじゃないの(ΦωΦ)フフフ…
しかも破格の即決価格.∵・(゚ε゚ )ブッ!!


ということで、思わず逝っちゃいました(*゚д゚)ムホムホ


数日後、元箱どころか針のカバーさえ付いてない本体のみでやってまいりましたよ。見た目もかなりボロい。

特徴からして、輸入代理店がオーディオニックス終期か、ハーマン時代の初期なのかなぁと思われる個体であります。箱がないからよくわかりませんが、まあ80年前後なのだと思うことにしよう。

さっそく針をクリーニングして音を出してみました。(;゚д゚)ゴクリ…


駄菓子菓子、右チャンネルから音出ませ~ん。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!


でも片チャンだけでも良い音が出ているんですよ。なんかすげぇ悔しい。
賭けに負けてしまったか・・・と失望いたしましたが気を取り直し、どこか切れとるの?と調べてみます。

とりあえず中を見てみます。ネジを外してカートリッジを外してカバーを取りまして、
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針の根本を覆っているゴムカバーを慎重にめくります。
老眼では全く見えず20倍ルーペでようやく認識できるほど細いコイルからの線は、全部出力端子にきちんと繋がっているようです。となると、コイルかトランスの内部断線決定で、もはやできることは何もなく、モノラルカートリッジにでも改造する?それともトランス部分だけ取り出してMCトランスとして使おうか・・・どっちにしろ\(^o^)/オワタ


まあ決断は今度にしようと組み直して、再度レコードを掛けてみましたら、


アラ、ちゃんと音が出ましたよ!キャ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


すごく低域が太いピラミッド型な感じ。なんか音に力があります。
いや~もう嬉しくて嬉しくて、レコードを取っ替え引っ替え聴きましたよ。

そのうち、ちょっと左の音が小さいよね、と気付きまして、これはリード線の接触不良が全ての原因ではないのか?と思い始めちゃったわけなのでありますよ。
このカートリッジのリード線はスプリングで出来ておりまして、シェルの端子との接触がどう見ても悪そうなので、なんとかしたい誘惑についに負けてしまいまして、また分解。
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スプリングを取り外して端子を磨き、スプリングはブレーキクリーナーをブシブシ吹いて綺麗にしました。
スプリングの見た目はピカピカに。ただ、内側が綺麗になったかは定かではありませんが・・・
さらに、端子に刺すとユルユルなので、細いステン棒に巻いて径を絞ってみました。
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そしてまたまた組み上げて音出し。(;゚д゚)ゴクリ…


またまた右チャンネルが音出ませんεε=ヽ( `Д´)ノ ウワァァァン


人生、このときぐらい後悔したことはございません!ウソですが
しかし余計なことをしなきゃ良かったぁ(;´Д`)アウ...


また接触か?といじくり回しては音出ししますが、全然復活しない。
あ~もう駄目なのか、マジで駄目なのか?神様お願い~~~と念じたら・・・


あら不思議、また両チャンネル音出ました!キタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!!


何が原因で何で解決したのか皆目わかりませんが、ちゃんと音が出ればもはや何でもいい!もう絶対いじらない!!
磨いたせいか音が良くなった気がするし、初めの頃より高域もよく出るようになった気もする。
太くて力のある音に、なにやら薄~くリバーブっぽいまろやかな響きが乗ってるような・・・なんか気持ちイイ!
古い歌謡曲とかロックが素晴らしい音で鳴るわけなんですよ。ヴォーカルがなんかヌメって聴こえるのよね。
これからどんどん使おっとv( ̄Д ̄)v イエーイ
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嬉しくてしょうがないので、無謀力って時には大事ってことを、懐かしい顔文字を駆使して表現してみましたヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
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