武藤彩未 A.Y.M.X @赤坂BLITZ [武藤彩未]

さくら学院初代生徒会長、武藤彩未のライブに行ってきましたよ。
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1週間前に急遽参加を決め、彼女のライブ盤を落としてきて真面目に予習しました。特に「彩りの夏」と、たぶん今回のライブの主題となるであろう「OWARI WA HAJIMARI」は歌詞も完璧に覚え、その他の曲もコール場所は記憶。準備は万端です。
まあ、彼女のライブは何も知らないで行ってもちゃんと楽しめるものでしたので、より楽しむためにちょっと頑張ってみたということです。

アイドルのライブは40年ぶりだなぁ~と思ってましたが、よくよく考えれば「さくら学院」も「BABYMETAL」も世の中的にはアイドルなんですよね。
ワタクシ的には全く自覚ないんですけどね・・・

さて、当日ですがどんよりとした曇り空。ときおりパラパラと来る寒い日でした。
オールスタンディングのライブですが、チケットの番号はかなり後ろの方でしたので、凍える寸前にようやく入場できたころには会場はかなり埋まっており、フロアのほぼ真中付近に陣取りました。
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場内に流れる、LoGiRLというネット放送でお馴染みの武藤&清野アナのコンビによるラジオDJ放送を聴きながらスタートを待ちます。
海外ポップスから歌謡曲まで、どんだけ80年代が好きなの?と思うほどの選曲でありました。最後が彼女の原点、可憐Girl'sの「Over The Future」でした。

そして、SEからのミラクリエイション→DOKI DOKI→Daydreamin'の3曲を一気に。
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真っ赤のクリスマス風ワンピース。可愛すぎる!
でも最初の内、何かガチガチな感じでした。吹き上がる思いを奥歯を噛みしめて押さえ込んでいるような。そのたびに声が揺れて・・・
ビートの速いDOKI DOKIの途中ぐらいから落ち着いて、歌詞がギッシリつめ込まれたDaydreamin'でようやく本調子になったのかな・・・

つづくMCでは、「すっごいきんちょ~したぁ~」と笑わせてロガールで振り講座をやったSeventeen。とてもじゃないけど出来ませんけど。
それから大好きな「宙(そら)」。会場はもうすっかり彩未ワールドになってます。
ステージに沢山ぶら下げられたミラーボールや☆が照明にキラキラして、なんだかホントにアイドルのライブって凄いんだなぁ~とただただステージの彼女を見つめていました。
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途中でクリスマスソングといえば、これしかないです!と言って、松田聖子の「Pearl-White Eve」をしっとりと歌ってから、バラードを連発。「桜 ロマンス」はすごく良かった。

メンバー紹介を挟んで、「RUN RUN RUN」からイケイケ系を連発。「RUN RUN RUN」はタオルをぶん回す曲でして、ワタクシもこの曲のためだけに物販でタオル買いました!やっぱし参加しないとね。もう楽しすぎる!
「交信曲第1番変口長調」というコール&レスポンス曲も完璧にお勉強してきているのでノリノリで「パラレルワールド」も最高でしたが、なんと次の曲が知らない曲だったw
ワタクシにとっての新曲は、ロッケンロール系のオイオイ騒げる曲で、知らんクセにノリまくってMCタイム。

実は、彼女は1週間前のLoGiRLで自身の活動休止を発表したのです。だからこの日が最後のライブ。
何故に休止するのか?番組ではもっと大きくなるためだと説明してましたが、その語り口からは必死に抑えている何かが感じられました。
LoGiRLで聞いてからずっとあれこれと想像していましたが、自分の拙い経験から導き出せば、ほぼ最悪の状況が想定されました。
元から彼女のライブには行こうと思っていて、来年になればホールクラスだろうからその時にゆっくり座って観ようと考えていたのですが、休止を聞いて慌ててチケット取ったのです。
けれども、考えれば考えるほど気が重くなって、もしかすると行かないほうがいいのではないかとも思ったり・・・

けれども、この時のMCで彼女の肉声を聞きその目を見て、そうではないのだと。
語られない理由が他にあるとしても、彼女に歌を辞める気は毛頭ないのだということが分かりました。
それなら、戻ってくるまで待ってりゃいいだけなのですよ。簡単ですわ。

そして、「永遠と瞬間」で本編終了。

アンコール1曲目は「明日の風」。スケールの大きい曲をきっちりと歌って「彩りの夏」へ。
会場に入った時、サイリュームを渡されて、内緒でサプライズを仕掛けるので、この曲の2番が終わったら会場の皆で掲げて下さいということだったのでワクワクです。ふふ
2番が終わってブレーク。バンドの人の合図で一斉に揚げました。青白いサイリュームが会場全体に揺れます。

「・・・ワォ・・・」

と言ったきり彩未ちゃん絶句。しばらく沈黙が続き、頑張って歌い始めます。彼女の歌で演奏も再始動しますが、感極まって声が出なくなってしまいます。
すると代わりに会場全体から歌声が・・・

ワタクシも号泣しそうなのを必死で抑えて歌いましたよ。むちゃくちゃ音痴だったと思うけど。
これがファミリー(彩未ファンのこと)なのかぁ~と感動していました。暖かくてポカポカしてる。

曲終わった途端、
「聞いてないよぉ~。泣かないでここまで来たのに~」
って言ってました。泣いたら歌が崩壊してしまうので、よく我慢してここまで来たもんです。聴いてるだけのこっちが何度も涙腺崩壊してたのに。

ダブルアンコールには、やっぱりこの曲「OWARI WA HAJIMARI」。
明るい曲調で今の彼女にピッタリ。
今を終わらせなければ次の場所には立てない。若干19歳でこんな決断を下す彼女は、その3倍近く生きてるおっさんには眩し過ぎて、目を細めないと見れないぐらいキラキラとしてます。


最後の挨拶を終え、袖に消えていっても彩未コールは止まず、再度登場。

目が真っ赤になっている彼女は、
「泣いてるけど悲しいわけじゃないですよ?次へのステップを踏み出せたから嬉しいの」
と。
こんな素晴らしい娘を推さないわけがないでしょ。
なんだか範囲がどんどん広がっちゃうけど、それでいいのだ!

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しかし、なんという満足感・・・
次がいつかも分からないのに、不安がないわけがないのに、湿っぽくならずカラッと楽しく終わったことがまず素晴らしかった。その瞳には次の目標とその為にやるべきコトしか映ってないように見える。
けれども、ときどき内心が顔を覗かせるハイティーンでもある。そんな時の彼女は本来の年齢の女の子に一瞬戻ってしまう。
でも、いいんですよそれで!いろんなものを背負いすぎてる19歳なのだから。できればその荷物を持ってあげたいぐらいだ。

初めて武藤彩未を生で見たわけですが、私の独自区分けですと彼女はアイドルというよりエンターティナーです。いや、本人は自分はアイドルだ!これから最強のアイドルを目指すと言っているので、便宜的にアイドルでもいいのですが、どうもその範疇に留まるような人ではないです。

歌えて踊れて喋れて笑わせて泣かせて、2時間ちょっとの間、観客の感情は彼女の思う通りに揺さぶられ続けるのですから、これをエンターティナーと言わずしてなんと言うのか?
歌手としてもっと大きくなりたいと思っているようですが、同時に他の芸も磨いていけば彼女は凄いことになるのではないかと愚考する次第です。
この休止期間を終えた時の武藤彩未が本当に楽しみです。

頑張れ!彩未

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このハッピーな気分でまずはビールだ!とチケットを握りしめてロビーのバーに行って、

「ビール下さい!」
「アルコールはありません(#゚Д゚)」
Σ(・∀・|||)ゲッ!!

出演者が未成年だとダメなのね。さくらの時もやっちゃったダメ大人です。はい。


そうそうバンドさんのことを忘れるところだった。
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一番背が低い人がドラマーなんですけど、すっごく良かった!タムとバスドラの音も素晴らしかったし。
ロック系の曲ではベース、キーボード、ギターも音が結構前に出てて、なんだかバンドみたいな感じで凄くカッコ良かったです。
とにかく、全部ひっくるめて素晴らしいライブでありました。


好きな動画を貼っておきます。お暇な時にでも・・・

https://www.youtube.com/watch?v=bP9NUPVWrAc



(12/27追記) 詳細なレポートが上がっておりました。もし武藤彩未にご興味のある方はこちらもご参照下さい。
同サイト内の関連記事もオススメいたします。
http://www.entamenext.com/news/detail/id=1701
これぐらい対象について知識を持って記事を書ける音楽関連のジャーナリストって非常に数少ないと思いますよ。
例えばBABYMETALについてあれこれ書くライターのほとんどが、あのバンドの本質を何も分かってないで書いてますからね。


2015年12月23日 A.Y.M.X@赤坂BLITZ セットリスト

01. ミラクリエイション
02. Doki Doki
03. Daydreamin'
 MC
04. Seventeen
05. 宙
06. 未来へのSign
07. 時間というWonderland
08. 女神のサジェスチョン
 MC
09. Pearl-White Eve(松田聖子カバー)
10. 桜 ロマンス
11. とうめいしょうじょ
12. 風のしっぽ
 メンバー紹介
13. RUN RUN RUN
14. A.Y.M.
15. 交信曲第1番変口長調
16. パラレルワールド
17. HAPPY CHANCE
 MC
18. 永遠と瞬間

 ENCORE

E1. 明日の風
E2. 彩りの夏

E3. OWARI WA HAJIMARI
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tai-yama

80年代大好き。と言うと代表的なのは中川翔子さんですね。
バブルイメージが強すぎるのか結構否定される時代だったり。
MV(動画)は斬新ですね。本人はシルエットで歌詞がメインと言う。
by tai-yama (2015-12-25 23:24) 

パグ太

tai-yamaさん、おはようございます!

しょこたんは楽曲はかなり現代風味ですけど、彩未さんの場合は自分の楽曲も80年台を彷彿させる作りになっているんです。今後はそこから離れる発想も必要なのではないかとも思うのですが、混沌とした音楽界では何が正解かはやってみないと分かりませんしね~

MV素敵でしょ?(笑
歌詞を聞かせるPOPSって最近少ないと思うので・・・
by パグ太 (2015-12-26 11:31) 

さとう

パグ太さんはじめまして。私も行ってきました。
ありがたいことに間近で見られたのですが、沢山の星の下で歌う彩未ちゃんが1番輝いていましたね。
より一層キラキラになって戻ってきてくれるのを楽しみにしています。
by さとう (2015-12-28 19:37) 

パグ太

さとうさん、、いらっしゃいませ~

お~行かれてましたか!素晴らしいステージでしたね。
正直、これほどまで感動するライブができるのに何で?という思いはあるのですが、頑張って待っていようと思ってます。何をリセットして何を成長させて次に繋げるのか、楽しみでもあり恐くもあり・・・

虎姫のカフェの記事読みましたよ~
私もまた来年早々には行ってみようと思っているんです!
by パグ太 (2015-12-29 20:17) 

REDS

また投稿させていただきます。
私も当日行くかどうかすごく迷いました。
武藤の活動休止について正直いまでも納得していません。
武藤彩未と中元すずかは共に輝いて刺激しあってこそ高みにいけると
信じていますし、今でもそう思っています。
ライブ自体は本当に楽しかったです。
私も2000円でタオルを買ってぶん回しましたよ。
BABYMETALは本当にすごいと思いますが
運命が少しずれていれば80年アイドルが大ブームになり
武藤が成功して、BABYMETALがソニスフィアでペットボトルを投げられ
て自信をなくして終わっていくということも十分あったと思うんですよね。
人は皆結果から判断しBABYMETALの成功は必然と考え武藤の失敗も必然と考える。でもそうではないと声を大にして訴えたい。
もし事務所が許すならば復活できる余地があるならば武藤には当然復活してもらいたい。そして今の優等生キャラをぶち破ってほしい。
すべてのさくらの生徒を見てきている現生徒会長の磯野がロガールで歴代のさくらの生徒で一番努力しているのは武藤でそれは断言できるって言ってるんですよね。武藤は不器用かもしれないけど、あれだけ努力する才能が集まっているさくら学院でも最も努力する人でもある。本当に本当に今の殻を破って成功することを切に望んでいます。私は武藤のファンってわけではないです。でも、武藤が輝いていないとさくら学院が面白くなんですよ。神様もう一度武藤にチャンスを与えてください。本当にお願いします。
by REDS (2015-12-30 01:47) 

パグ太

REDSさん、おはようございます!

なにやら同じ道を歩んでますね~(笑

今のさくら学院の良質な部分のほとんどを創成したと言っても過言ではないと思うんですよ、彩未ちゃんは。
幼い頃からそれだけのビジョンと意思の持ち主だったと思うのです。けれども、そこがまた諸刃の剣でもあるのかな・・・と、そんな風にも感じています。

また、現場に鍛えられるということもありますし、時間を得てそれで一体何をするのかという疑問もあり・・・
なので、活動停止で得られるメリットは、何かをリセットするということだけではないかと思います。

何を切り捨てるのか、外部からは想像しかできませんけど、待つ身の辛さ・・・今後は本人からの言葉も一切出なくなるので、信じて待つだけですね。

私は今回のライブを見てすっかり彼女のファンになってしまいましたので、来年の610の日にはぜひとも復活して欲しいなぁ~と願ってます。
by パグ太 (2015-12-30 11:30) 

パグ太

更に追記です。

私は、彼女自身がステージで言った
「やるからにはホンモノを目指したい!」
という言葉が全てなのではないかと思っています。

そして、ホンモノであることと集客力とは関連性はないのです。
けれども、ホンモノであれば聴いた人を感動させることができるし、活動も長く続けることができる。

そうなることを祈っていますし、彼女なら出来ると思っています。
by パグ太 (2015-12-30 19:40) 

けん

はじめまして。初カキコです。

私もこのライブに行ってきました。
ベビメタ→さくら→彩未ちゃんと辿り、完全に彩未ちゃんの歌に嵌った者です。

ライブの楽しさという意味では、自分の中ではベビメタよりもずっと上なので、今回の活動休止に茫然としてしまいました。
彩未ちゃんのライブは、会場の大きさや自分の席の位置がどこであっても楽しめるし、毎回観に行くたびに前回よりもよくなっている(と感じさせられる)ので。

開演前は気持ちがふさぎ込んでいたのですが、あのライブを観て心配することは何もない、これだけのものができるのだから必ず帰ってくると納得でき、すっきりした気分で翌朝を迎えたことを覚えています。
(ただ、さびしさは否めませんが…)

それにしても、売れるって何なのかなって思ってしまいます…
by けん (2016-01-07 00:19) 

パグ太

けんさん、いらっしゃいませ~

同じ道を辿っていらっしゃる方が多くて心強いであります!私ももっと早く進めばよかったのですが・・・
ライブも、渋公は興味アリアリでしたし下北のライブハウスなんかはチケット購入画面まで行ったのですが、やっぱ止めとこって思っちゃった自分が許せない(笑
遅まきながら、DNA1980から揃え始めました。

あんなものを観ちゃってから、とうぶんの間はアリマセン!というのは大変にキツイですが、一番キツイのは本人なんだろうなぁ~と思って耐えてます(笑


売れるで思い出しましたが、AYMXで驚いたのが1週間前でもチケットが買えたということです。
いくら良い物を作っても、知られていなければ…
by パグ太 (2016-01-07 11:17) 

けん

迷いつつ再度(^_^;

興味があるのとポチるのには心の葛藤が結構ありますよね。
自分の場合はハーメルンの笛吹き男のような人が身近にいて、そのおかげでズブズブと…w
さくらに手を出せれば、どんなところもたいしたことないですw
それにしても渋公も下北も勿体なかったですね。どちらもというより、彩未ちゃんのライブは(舞台演出を除けば)どれでもあのクオリティですから。

成人の日にBSスカパーで再放送される本間祭で、他の方々と同じレベルに行きたいと思ったのが(他にもいろいろあるんでしょうけど)大きかったのかもしれませんね。
あの扱いで直後に活動休止はおかしいですし…



by けん (2016-01-09 00:38) 

パグ太

けんさん、こんにちは~

一度は観たいと思いつつも、自分が本当に楽しめるものなのか?で迷っちゃったのですね、たぶん。
後悔先に立たずの見本のような大失敗でした。
しかし、笛吹き男についてっちゃうと、最後は…(笑

テレビの音楽番組で、長年歌手としてやってる人と若手が同じ曲を一緒に歌ってたりするのを見て、若手の方がよくやる気を失わないなぁ~と思うことがあります。そりゃあもう実力差が歴然と顕になるし、そもそも歌をちゃんとやってきていないのが見えてしまうから。
歌に主軸を置いていないから耐えられているのかなぁ~と思ったりしてました。

それが彼女に起きたのであれば、逆にもっと自分を信じて欲しいデスなぁ…
これまで手に入れた音源だけから言えば、とてつもない勢いで進化してる途上だと思うんですよね。
これでも不足だと思うのは欲張り過ぎではないかと…
それとも、完成するまでは表に出たくないということなのでしょうか~それはタイヘンに困ります!
by パグ太 (2016-01-09 13:11) 

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